採血や注射、ルート確保で手が震える時の対策まとめ
看護師になって一番の壁、それは採血や注射、ルート確保ではないでしょうか。
私も新人の時はしょっちゅう緊張し、たまに手の震えが止まらない時もありました。
また、ベテランの先輩が急変時のルート確保で、手が震えるのを見たことがあります。
「震えるな!」と思えば思うほど震えるし、厄介なものです。
先輩は「とにかく刺すのみ」と言っているし...そりゃそうなんですけど、この震え、今すぐ止めたい!と思いますよね。
今回は採血や注射・ルート確保で手が震える人向けに記事を書いてみました。
目次
手が震えるのは練習不足?とにかく実践あるのみ?
人間は二種類に分けられる...それは手が震えやすい人間と手が震えにくい人間だ!
強く言い切りましたけれど、これは本当です。
手が震えやすい人っているんです。私がそうでしたから。
今でこそ狙った場所にズバッと入って成功率も上がりましたが、血管が超絶細い人や蛇行してる人の採血は緊張します。
手の震えに関しては「あ、震えそうだな」と思ったときから対処しているので、改善されたんだと思います。
ちなみに診断はついていませんが、おそらく書痙と似たような症状なんだと思います。
書痙(しょけい、英:writer's cramp)とは、字を書こうとする時、または字を書いている最中に、手が振え(振戦)、または痛み(疼痛)が発生し、字を書くことが困難となる書字障害である。
引用 wikipediaより
治療には薬物療法などがあるようですが...私はそこまではしていません。
手の震えって病気では無い限り、体が自分の思い通りに動かないことで起こるんですよね。
緊張するときに起こるのもそのせいなんです。
まずは自分は緊張しやすい、ということを自覚しましょう。別に人に言う必要はないですので。
ちなみに緊張しやすい人の特徴を挙げてみますね。
緊張する人の特徴はざっとこの通り。
- 完璧主義である
- 周りからの評価を気にする
- 生真面目である
- 自信がない
- 自意識が強い
- 優劣をつけたがる
あなたはどれくらい当てはまりましたか?
引用
なぜあの人は緊張しないのか?緊張する人しない人の特徴・性格・考え方の違いを徹底比較! | Take it easy for HSP
うーん、当てはまることばかりなんですけれど...(笑)特に新人の頃は力みがちになっているので余計に。採血や注射などの痛みが伴うことって、やっぱり1回ですませたいですよね。
あなたはいくつ当てはまりましたか?
いい加減な人は多分手が震えないんじゃないかな?
なのであなたが真面目がゆえに手が震えるわけです。
まずは練習しよう
プレッシャーから打ち勝つ方法について、柔道で何度も金メダルを獲ったヤワラちゃんこと谷亮子さんはこのように述べています。
「不安もプレッシャーもありますが、それをはねのけられるのは、納得できる練習しかないんです」
人工モデルははちゃんと売っている!
看護学校の実習で使うような人工モデルがちゃんと売ってました。
高いと思いますか?でもこの先の長い看護生活に比べたらお安い投資じゃないでしょうか。
チューブと粘土で作ることも可能だと思います。
病棟のマニュアル+1冊 基本のテキストを用意しよう
病棟独自のマニュアルがある場合はコピーしておきましょう。
病院ごとに固定の仕方など特徴がありますよね。
そしてエビデンスなどが分かる詳しい看護技術のテキスト1冊を用意します。
オススメテキスト
月刊ナーシングのテキストは写真が多くて分かりやすい。
こちらも写真が多い。やや高価だが他の技術もカバーしてあるので結果的にお得。
YOUTUBEで観れる採血・ルート確保・注射の手技まとめ
やはり動画は一連の流れを見れるのでYOUTUBEはオススメです。
採血
末梢静脈確保(ルート確保)
筋肉注射、皮内注射、皮下注射などの手技まとめ(クリックで飛びます)
さて、材料は揃いました!
練習の流れ
いよいよ練習の流れです。
流れとしては
教科書と病棟のマニュアルで根拠などを確認
→動画を見ながらモデルで実践(注射器などは安全に使ってください)
→刺すべし刺すべし!
これで何回くらい練習すればいいと思いますか?
答えは...
1000回です!!
ええ?!と思いましたか?
そう、先輩たちも多分そこまではやっていません...
でもあなたがやればそれだけリードできます。
1日10回、100日です。
たった4ヶ月。
それで驚くほどスムーズになるでしょう。自信もつきます。
手の震えはほとんど怒らなくなると思いませんか。
大抵のことは1000回やると身につくと言われています。
それでも震えるときの裏技を公開!!
ここですぐに使える裏技を紹介しましょう。
まず注射を持って震える時はどんな時か?
それは意識が指先まで伝わっていないということなんです。なので思ったように動かせない。
そんな時はどうするか?
自分の意識を大きくするんです。
具体的に言うと、針の先まで自分の体の一部だと思うイメージです。
注射以外にも練習してみてください。
例えばコップを持った時自分の体の一部と捉えてみる。
鉛筆の先まで自分の体の一部だと思って書いてみる。
ものすごく細かい作業をする達人たちは、無意識にその動きをしているんですね。
意識して日常でやってみるとスムーズに自分の意識変えることができます。
私はこの技で震えを止めています。
まとめ
いかがですか?教科書に載っていな情報もありましたよね。
きっとあなたの役に立つ情報があったのではないでしょうか。
ぜひ実践してみてくださいね。そのうち、注射が大好きになったりして!
その時は教えてくださいね。