看護師辞めたい...そう感じた時にやっておきたい たった3つのこと
高給で安定した職業の代表である看護師という仕事。働き方改革が進んでいる今でも、看護師の離職率はずっと高いままです。
看護師の離職率、常勤看護師は10.9%、新卒看護師は7.8%
実際に自分を含め周りでも「仕事辞めたい」「看護師辞めたい」と思っている人はとても多いです。新人さんや若い看護師から相談を受けることもあります。
こちらは現場の看護師さんの呟き(Twitter)です。
明日行きたくない。辞めたい。
— あき@ポンコツ新人看護師 (@BRxqHYz5xEUXIGb) 2018年11月18日
時々辞めたいと思うけど結局この病院を辞めたとしても看護師をやめない限りこの辞めたいは変わらないし病院変えたとしてもそこのルールにまた慣れないといけないという苦行が待っていると思うともうしんどい👏
— 柏餅 (@kashiwamochi333) 2018年11月28日
「仕事辞めたい」は「仕事辞めよう」と違って「本当は続けたいけれど、やはり辞めざるを得ない」というニュアンスを含んでいると思いませんか?
辞めたい理由が1つ、あるいはいくつかあるけれど、「できるなら続けたい」と思っている方向けの記事を書いてみました。
私自身の体験も含め、「看護師辞めたい」と思った時にやっておきたい3つのことをお伝えしていきたいと思います
目次
看護師辞めたいと感じる時
看護を続けていると辞めたいと必ず思う日がくる
皆さん1度は思ったことがあるのではないでしょうか?
看護師やっているとしょっちゅう「看護師辞めたい...」と感じることがありますよね。私自身なんども思いました。
7年目になった今でも「あ...辞めたい」と思っています(笑)
でも「辞めたい」と「辞めよう」は別物で、潜在意識の中では「看護続けたいなー」なんて思っているわけです。
本当に辞めたい時って悩まず「あ、無理もう辞めよう」って心が決まる瞬間があるんですよね。経験談ですけれど。
私が「辞めたい...」と思った時
・優しくて頼りになる先輩が部署異動になった
・超パワハラな先輩がいる
・まとまった休みがなかなか取れない
・激忙しい←割としょっちゅう
・ただなんとなく
・疲れている
こんなところでしょうか...
皆さんはどんな時に辞めたい、と思いますか?
看護師辞めたいと思う理由
辞めたい理由はそれぞれあると思うのですが、やはり「環境」が一番を占めていると思います。
もちろん「違う職種をやりたくなった」「いまは子育てに専念したい」などの理由もありますが。
看護師の職場環境によって「辞めたい」と思うことが多くあると思います。
看護師を取り巻く環境について
環境を整える役割は誰?あなたじゃなくて、上司なんじゃない?
理想的な職場環境ってどんなものがあるでしょう
- 人間関係の風通しが良い
- 定時で帰れる
- パワハラ、セクハラがない
- 困ったら先輩に相談できる
- 人が辞めない
- 病気の時は休める
- 連休が取れる
- 給与が良い
- 学ぶ環境が整っている
こんなところでしょうか。
仕事として、というか人として割と当たり前のことのような気がするのですが、なぜか看護師の職場って当たり前のことができていないんですよね。
これって個人努力でどうなるものでもないんですよ。
看護部長、課長、係長など役職がついた人たちが真剣に考えなくてはいけないものだと私は思っています。
管理職って偉いだけではなく職場環境を管理する役割があるんですよね。だから役職手当をもらっているんじゃないでしょうか。
でも、この人たちってブラックな環境を乗り越えて来た人たち「忍耐の天才」でもあるので...「私は耐えられたんだからあなたたちも耐えられるでしょ?」みたいなマインドの人もいらっしゃる気がします(私が見ている限りで)
実際新人からベテランまで辞めていく人は多いですよね。
環境を変える対策方法
これは看護に関わる管理職の方に言いたいのですが、「忍耐しなくちゃいけない環境」は辞めて、もういい加減、職場環境を改善するべきです。
職場環境改善委員会を設置しませんか?
労働組合ではなく、みんなで職場環境を改善する方法を考えなくてはいけません。
もちろんトップは看護部長です。
もちろん委員会には発言権や改善策を提示していく権限もきちんと与えるべきです。
「辞めたい」ときは自分の能力の限界を超える時かも?
もう一つ「辞めたい」と感じる大事な理由に燃え尽き症候群があります。
看護師をやりたいと思う人は非常に熱意があり、頑張り屋が多いです。
なのでものすごく頑張って頑張って、最後に燃え尽きることがあります。
私自身3年目で経験しました。
焚き火を思い浮かべてもらうと良いと思うのですが、一度燃料や燃えるものが無くなるとしばらくくすぶるんですよね。「頑張りたいけど頑張れない...」みたいな状態が長く続くんです。
そんな時は「ただ仕事に今日も行った」ということだけでも自分を認めて欲しいと思います。当たり前が当たり前になっているだけで素晴らしいことだと思いませんか?
辞めたいときにやっておきたい3つのこと
1.職場環境の改善をお願いする
職場環境が改善されたら「もう少しやってみたい」と思えるのではないでしょうか。病棟の課長や信頼できる先輩にきちんと相談しましょう。
場合によっては看護部長に相談もありだと思います。
「辞めたい」と思っている人に対し、真摯に対応できないのなら環境の改善は見込めません。厳しい言葉ですが役職を放棄していると同じです。
あなた一人が頑張ってどうにかなる問題ではありません。
転職も辞さない方向で、私は良いと思います。
2. 自分のスキルアップと捉える
自分の能力の限界を超える時というものがあります。
私はそれを「ブレイクスルー期」と呼んでいます。
ブレイクスルーとは英語: breakthrough)とは、進歩、前進、また一般にそれまで障壁となっていた事象の突破を意味する英単語。
引用 wikipedia より
看護人生においておそらくしょっちゅうこの期は訪れます。
この期を超えることによって、成長が飛躍的に早くなる時期なのです。
「辞めたい」を超えた先に自分のスキルアップが待っていると思うとワクワクしませんか?
どうやって乗り越えるかという作戦を立てましょう。
3.自分のストレスケアを十分にする
看護師は患者へのケアはできても自分のケアはど下手くそな人が多いです。
リフレッシュしてみると思考もクリアになり、今後どうするかということが色々な可能性を持って考えることができます。
具体的な方法まとめ
体を動かす
休日、1日中ゴロゴロしてしまう人は要注意です。
実は煮詰まった時は体を動かす方が効果的なんです。
運動には、ネガティブな気分を発散させたり、こころと体をリラックスさせ、睡眠リズムを整える作用があります。とくに効果的なのは、体の中に空気をたくさん取り入れながら行う有酸素運動。
引用:
↓厚労省のサイトを載せておきますね。優しい言葉で書かれています。
体を動かすのが苦手...みたいな人もいると思います
実は私もその1人...なのでこんなことをやっています。
- 1人カラオケ→腹筋や声帯を使う
- 友達とボーリングやスポッチャで遊ぶ
- ヨガやピラティス
- バスや電車で日帰り旅
- プチ旅行
- 登山やロッククライミング
- 温泉巡り
- 自転車で遠出
- 音楽を聴きながら近所の公園を歩く
要は自分の好きなこと、得意なことでいいんだと思います。あなたの好きなことはなんですか?
メンタルを保つために開き直ることは重要!
私が一番変わったきっかけは「開き直る」でした。
職場の人間関係で超辛かった時「あの人はなんであんな言い方をするんだろう」「私が悪いんだろうか・・・」みたいな時がありました。
胃はキリキリ、眠れない、職場行くの辛い、涙が出る...
みたいな割と辞める寸前だった時があるんです。
限界まで悩んで涙も枯れそうだった時、たったひとつの答えにたどり着きました。
「え?なんで私あんな人のためにここまで悩まなきゃいけないの?」
と悟りの境地。
どこまで優しいんだ、自分。もっと怒っていいだろ、と。
なのでその時は「怒りを自分のスキルアップのために使いまくる」という荒技を繰り出し(笑)
「チキショー!!!!今に見てろよ!!!!」
とガツガツやっていたのを覚えています。
あと転職サイトに登録だけしておいて
「ミホさん!辞めないで!!今辞められたら困る!!!」
と言われる妄想をしてモチベーションを保っておりました。
おかげで今7年目を迎えているわけです。
怒りの感情も使いどころでこんな風になるんですね。
こちらの本も超参考になるのでどうぞ。
要はストレスは悪いことばかりではなく、使い方次第で役に立つし健康にも良いですよ、ってことです。超良書なので煮詰まったときにどうぞ。
あと本屋で偶然手に取ったメンタリストDaiGoさんの本。
逆境の中どのように立ち直って行くか、ということが超参考になります。こちらも超良書です。
まとめ
いかがでしたか?「看護師辞めたい」と思う気持ちは私も何度も経験してきており、辛い気持ち、よくわかります。
ただ、「看護師辞めよう」になるまでちょっとだけあがいてみませんか?
そこを超えた先に、もっと素敵な未来が待っているかもしれませんよ。